☆子犬系男子にご用心☆
「結芽ちゃん、大丈夫?」
臣が心配そうに私の背中をさする。
絶叫マシーンは私が想っていた以上に恐ろしかった。
何度も回転し、上も下もわからなくなってあっという間に終わってた。
地上に降りた瞬間グラングランと世界が回る。
「だい、じょ・・・ぶ」
「いや、大丈夫じゃないでしょ」
情けない。
臣は私をベンチに座らせる。
「ちょっと待ってて、飲み物買ってくるから」
「・・・うん」
そう言って臣は走って行ってしまう。
その背中を眺める。
ほんと、子犬みたいだ。
なら私は、飼い主・・・?
いやいや。