☆子犬系男子にご用心☆
違和感
「結芽?」
その声に振り返ると、春兄の姿。
そして、その隣には・・・。
「あ、結芽ちゃん。こんばんは」
春兄に寄り添うみゆさん。
ズキン。
どうしてだろう。
泣いてすっきりしたはずなのに、やっぱり辛い。
「どうした、今帰りか?」
「う、ん・・・。二人はデート?」
「ああ。・・・式のこととかいろいろと忙しくてな」
ズキン。
胸が、痛い。
聞きたく、ない。
「あれ?そっちの人は・・・・」
春兄の視線が臣に向かう。
私も、視線を臣に向ける。
臣の表情は、どこかおかしかった。