☆子犬系男子にご用心☆
「臣・・・?」
それが気になって、声をかけるとハッとしたように臣の視線が私に向いた。
「あ、ごめん。なんでもないよ」
いつもの臣の表情に戻る。
どうしたの?
「なんだ、結芽。彼氏出来たのか?」
春兄の声が弾む。
「ちがっ」
「そうでーす!僕、結芽ちゃんの彼氏です。高城先生ですよね!」
「え・・・?」
否定しようとした私を制して、臣が高らかにそう宣言する。
「ああ、うちの生徒か?」
「はい。僕、1年なんで先生とは関わりないですけど」
臣はいつものおちゃらけたトーンで春兄と会話を続けた。
どうして・・・?