☆子犬系男子にご用心☆
押し付けられる唇は荒々しくて。
ヘラヘラしている臣じゃないみたい。
「ん―――っ!」
ハッとして体をよじるけど、顔を片手で抑えつけられどうしようもできない。
空いた手で臣の身体を押し返してみても、華奢な体にどんな力があるのかビクともしなかった。
空気を求めて開いた口に、臣の舌が滑り込む。
私の舌をからめとり、厭らしくうごめく舌。
「――――ッ嫌!!!」
渾身の力を込めて臣を突き飛ばす。
臣の身体が後ずさり、私から離れた。
「はぁ・・・はぁ・・・、なんで、こんなこと・・・」
涙目で臣を睨みつける。
臣は冷めた瞳で私を見つめながら、唇を乱暴に拭った。