☆子犬系男子にご用心☆
私は、志保と教室を出て人のいない教室に入った。
「サボらせてごめん・・・」
「いいって。こんな結芽放っておけないでしょ」
ついさっきチャイムが鳴り5限目が始まった。
ざわめきは消え静かだ。
「どうしたの?先生となんかあった?」
「ううん・・・、臣と・・・」
「へ?臣?」
志保は驚いたように声を上げ慌てて口を押さえた。
私は小さく頷き俯いた。
そして、会った事を説明した。
「・・・へぇ。ヘラヘラしてた臣くんにそんな一面があったなんてね」
「うん・・・」
「でも、臣くんのいう事少しわかるな」
考えていた志保がそう言って私を見た。