☆子犬系男子にご用心☆
「まさか・・・」
「戸惑うのも無理はないけど、私はいいと思うよ?そうやって結芽が前に進むことは賛成する」
私が、臣の事を・・・?
志保の言葉を何度も頭の中で繰り返す。
そんなはずない。
だって、私は・・・。
「素直になりなよ」
「え、でも・・・」
「そんなすぐに、切り替えられるもんでもないけどさ。少しだけ前向きに考えてあげたら?臣くんいつだって真剣なんだからかわいそうだよ」
そうなのかな・・・。
前向きに。
そうすれば、このモヤモヤも晴れるんだろうか。
「志保、ありがとう」
「いいえー。まぁ、しっかり悩みなさい!青春ね!」
「なんか、志保おばさん臭い」
「なにを―!」
顔を見合わせ笑いあう。
志保がいてくれてよかった。