男嫌いの姫様の冒険記
それから間もなく、ミレーユは使いの者に町民の服を仕立ててもらいました。
それは袖のない上下がつなぎになっている黄色のカートルの服で、腰に蛇皮のベルトを巻き、白色の目立たない二の腕から手首まで伸びた布のスリーヴを身に纏いました。
そして国王に言われた通りの変装にするため、ギンプ(婦人用髪覆い)を目頭まで被りました。
しかし、カートルの服はサイズがちょっと小さかったようで尻のあたりがぴっちりしています。
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