龍華寺 四葉と書いて、救世主と読め。
美奈からのお礼
次の日。
「おっはよーございますですわーーっ!!」
バァアーーーン!
朝っぱらから初等部生徒会室に響き渡る甲高い声とドアを開ける音。
「……美奈さん、普通に登場出来ないんですか?」
四葉とナゴミは苦笑いで出迎えた。
円城寺 美奈がハイテンションに入室してきたからだ。
初登場時とほぼ同じだ。
「あら、これは失礼致しましたわ。ついつい気分が高まってしまって……」
上品に口元を抑えるが、声のボリュームが全然落ちてない。
よほど上機嫌なんだろう。
「何があったんです?」
「よくぞ聞いてくださいましたわ、ナゴミ様!」
派手なマニキュアが塗られた爪がナゴミの鼻先に振り下ろされた。
「やはりわたくし、あの男……篠崎 怜真とは別れる事にしましたの」
「あぁ、やっぱり……」
当然の結果だ。
四股もされれば気持ちも冷める。