龍華寺 四葉と書いて、救世主と読め。
二人は大親友
「面白い二人だったね~」
「そうか?なんかカップルみたいでめんどくさそうじゃない?」
六年花組の次の授業は体育で、バスケをする。
調理実習でご飯を食べた後に運動なんて、脇腹が痛くなる生徒が続出しそうだが、時間割だから仕方がない。
混み合う女子更衣室の中で、四葉とナゴミは喋りながら体操着に着替えた。
「準備体操が終わったら、二人一組でパス練習だってさ。さっき体育係が言ってた。組もうぜ、ナゴ」
「はーい」
体育館シューズを突っかけ、ナゴミは先へ行く四葉を追いかけた。
「ハール、早く行こー!良いボール取られちゃうよー」
「あ、待って……リン、靴紐解けてる。転ぶよ」
「あ、まじだー。ありがと、結び直すからちょっと待っててー」
遥加とリンのコンビが横を風のように通り過ぎて行く。
やっぱり二人はここでもペアを組むようだ。
「本当に仲良しだね~、あの二人」
「だな」
ガシャアアアン!!!
「ひゃあっ?!」