龍華寺 四葉と書いて、救世主と読め。










「……はい?」




四葉はニコニコと笑顔を向けている。

急に言われて混乱してるナゴミの気持ちなんぞお構いなしに、四葉はマシンガンのように会話をぶつける。

「さっき山田がわざとぶつかったあと、ベーってしたでしょ?今のこの学園、なかなかいないんだよ、そーゆー奴!強い奴には絶対敵わないって戦おうとしなくて、奴隷みたいに頭下げる弱くて知恵を働かせない奴ばっかでさ。でも、あんたは違った。すこーしだけど、ちゃんと歯向かってた!強いよ、あんたは!磨けば光る!そんな奴に生徒会に入って欲しいんだ!!」

勢い余って身を乗り出す勢いで話す四葉に、ナゴミは思わずたじろいだ。



確かに、この学園は強い馬鹿キャラと弱い真面目キャラの二種類の人間しかいない。

自分は弱い真面目キャラに分類されると思ってたが、四葉の話によると、実はナゴミは『強い真面目キャラ』らしい。



「なあ、副生徒会長になって、私とやってみないか、『下剋上』!!」

「げ、『下剋上』?」

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