引っ越し先はあたしの隣⁉︎






「わあ、綺麗〜!」


あたしはたくさん打ち上がっている花火を見上げて歓声をあげた。


こんな近くで見れるなんてすごい!


すごい迫力だし、何といっても色とりどりですごく綺麗。



……あとドキドキする。


それはたぶん隣に隼田くんがいるから、だと思う。


……今すごく幸せかも。


なーんて思いながら隣に居る彼を盗み見る。



花火の光が隼田くんを照らしていて、目を細めながら見てる。



その横顔がさまになってて。



「……キレイ」

と思わず口に出してしまった。



……き、聞こえてないよね?

ま、聞こえたとしても花火に置き換えちゃうけどね。


あたしってば男の子にキレイだなんて可笑しいね。


でもほんとにキレイなんだもん。


それと、カッコ良すぎます。



目を細めて花火を見てる姿、かなりやばいです。

花火より隼田くんに目がいってしまいそうだよ。


ってあたしはヘンタイかっ!


隼田くんを盗み見るために来たんじゃないし、花火を見に来たんだから!!



あたしは隼田くんを視界からちょっと外して花火を見ることに集中させた。







< 100 / 237 >

この作品をシェア

pagetop