引っ越し先はあたしの隣⁉︎
どれくらい経ったんだろう。
窓を見るともうすっかり外は暗くなってて、生徒の声も聞こえる。
……もう帰る時間か。
泣き止んだあたしたちは顔を合わせるなり、笑顔を向けた。
やっぱり笑うっていいな。気持ちが楽になるし、それになっちゃんが笑ってるから。
それだけで嬉しくなる。
「まいー?なーにニヤニヤしてんのー?」
「え、ニヤニヤしてた?」
「してたし!とぼけるなー」
そう言ってほっぺをつままれた。
はあー。白状してあげますか。
「親友っていいなって思ってたの!」
ちゃんと言ってあげたのになっちゃんの反応がないんですけど?!
あれっ?
聞こえてるよね?
これは照れてるんだなと勝手に解釈した。
「私もいつも思ってるし!舞に負けてないもん!」
照れてるなっちゃんは口調が強めになる。
だからそれが嬉しくて自分の顔が緩んできた。
てか、思ったんだけど。
はたから見ると怪しい関係だよねっ?!
ま、あたしは別に勘違いされてもけど?
だってなっちゃん大好きだから。
完全下校時間を示す音楽がなると二人して教室をでて校門へ向かった。