引っ越し先はあたしの隣⁉︎
はぁー……。
今日は最高に疲れた。そしてなによりも怖い。
もう、学校行きたくないかも……。
自分の部屋のソファに座って今日のことを振り返りながらそんなことを思った。
あの後、隼田くんはあたしを気遣ってかアイツの話は一切触れてこなかった。
あたしの頭をポンポンしてから隼田くんは家に入って行った。
アイツに触れてこなかったのは多分、あたしから言ってくれるのを待ってるんだと思う。
……話せるんだけど、なかなかタイミングが合わないんだよね。
さっきだって言うタイミングはあったと思うし。
でも隼田くんが「無理しないでいいよ」って言うから……。
隼田くんのせいにしてる訳じゃないんだよ?
……ただ、自分が弱いだけ。
タイミングとか言ってるけど、全部自分が言い出せないだけ。
ダメダメだな、あたし。
ソファに寝っ転がり天井をボーッと見つめる。
何度も繰り返されるため息。
この部屋に負の色が充満してる気がする。
重い体を起こして、窓を開けた。
一気に重たい空気が外へ放たれ、新しい空気が部屋に入ってくる。
……こんな風にあたしの心もスッキリできたらいいのに。
会いたくない人に再会してしまった今日。
あたしの心にはたくさんの感情が混ざったまま幕を閉じた。