引っ越し先はあたしの隣⁉︎
引き続き、衣装に着替え身なりを桃笑ちゃんに整えてもらった。
「桃笑ちゃん、何から何まで本当にありがとうございますっ!」
「いやいや、そんな頭下げられる程じゃないよ。だってあたし舞ちゃん担当だから」
うう。なんて優しいの!
女神様ですか……!桃笑ちゃんは!!
あたしは心の中で拝んだ。
「シンデレラ、頑張って!自信持って!ちゃんと見てるから」
「う、うん!がんばるっ」
ちょっとプレッシャーかな?と思いつつこうやって応援してくれるから頑張るしかない。
桃笑ちゃんは仕事を終え校舎へ向かって行った。
それからは舞台裏でずっと待機。
他の学年も演劇があるから出番が来るまでここにいないといけない。
うーん。退屈だなー。
メイクもしてるし、衣装も着ちゃってるからどこにも行けないのが苦だよね。
ここにはあたし以外にも人がいるんだけど、話したことない人ばっか。
自分から話しかけるのは苦手だし。
どーしたもんかね〜。
なっちゃん来てくれないかなー、なんて思うけど今クラスの出店の当番だからな〜。
出番までひとりか。
そう思った時、ガラッとドアが開いた。