引っ越し先はあたしの隣⁉︎







2人の間に沈黙が流れる。


……反応なし?

それでもあたしには関係ない。岩島の反応とかどうでもいい。

そう、あたしには関係ない。


でも何故か気になってしまっている。

少し様子をみようとチラッとみてみた。


っどうして、そんな顔してるの……?

口をグッと噛み締めて悲しそうな目であたしを見ていた。

なんでそんな苦しそうなの?



……なんかあたしまで苦しくなってきた。

なんであたしまでこんな思いしないといけないの!?

意味わからない!


ふと時計を見てみると、もうすぐあたし達の出番が来る時間だった。

するとアナウンスがあたし達のクラスを呼んだ。


立ち上がってそのまま岩島の横を通り過ぎようとした瞬間、手首を掴まれた。


「……木下、放課後、話したいことが──」

「木下さん!早くしないとっ!」


クラスメイトが急いだ声が岩島の言葉を遮った。
あたしは返事をしてから、掴まれてる手を解いて急いでその場から離れた。







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