引っ越し先はあたしの隣⁉︎
それ以来、岩島とは授業中に話しかけられるようになったり、挨拶を交わしたりする仲になった。
月日が経つにつれ、岩島への想いは大きくなっていた。
でも、自分に自信が無いあたしはその想いも伝えられず、ただ、ただ、彼を遠くから見てるだけだった。
別に付き合いたいとかそんな欲は無かったから、ただ見てるだけで十分幸せに感じていた。
2年生になってクラスが離れ、3年生になって再び同じクラスになることが出来た。
どれほど、喜んだか。
どれだけ、神様に感謝したか。
親友のなっちゃんも『よかったね!』と一緒に喜んでくれた。
……岩島は知らないでしょ?こんなにも嬉しがってたことなんて。
中3になって、2週間後。ちょっとした変化が訪れた。
それはなにかが崩れていく前兆だったのかもしれない──。