引っ越し先はあたしの隣⁉︎
とある日の親友カップルのお話
「なつみ!ごめん!」
少し息切れぎみの彼。凄い申し訳なさそうな顔して手を合わせてきてるんだけど。
「……そんな顔しても遅い!」
私の機嫌は直りませんよーだっ!
せっかくのクリスマスなのに。デートに遅刻するとか有り得ないんだから!!
「まじゴメンって!なつぅ!」
「泣いてもムダ!」
もう知らなーい。
私は先に歩き出した。
──グイッ
「なんも知らないくせに。菜摘の為にって言ってもおかしくない、だろ?」
そう言いながらポケットから真っ白な箱を取り出した。
「安っぽいやつだけど……これからも一緒にいてください。
って言ってもニアプロポーズ?なんだけどな!」
照れてるキミに思わず抱きついちゃいました。
いつか本当のプロポーズしてねっ。これからもよろしくね未来の旦那さん♡
𝐹𝑖𝑛.