引っ越し先はあたしの隣⁉︎
──キーンコーンカーンコーン……
チャイムが鳴り担任が入ってきて、シーンとなる。
だけど、今日のみんなはいつもと違う。
その理由は………
転校生。
来ることを知っているみんなは『待ってました!』みたいな顔をしている。
「じゃ、転校生を紹介する。入ってきていいぞ」
ザワザワザワ……っ!!
「やばっ!」
「かっこいーー!!」
「イケメンじゃん!!!」
入ってきた男の子にクラスのみんながそんな言葉を発している。
ほぼ声上げてるのは女子だけど。
そんな中あたしも思わず見とれてしまった。
かっこいいってもんじゃない!オーラが全然違う!
一瞬芸能人かと思っちゃったし。
あれはズルいでしょ……。
だってね、スラッとした身長、整った顔……全てパーフェクトなんですもん。
「じゃ、軽く自己紹介してくれ」
先生が男の子に言った。
おいおい、軽くって先生。
軽く先生にツッコミを入れながら、彼を見た。
「……隼田斗真。よろしく」
うわ、本当に軽く自己紹介したよ。
彼は笑顔のかけらも何一つ見せずに無愛想に言った。
それにしても、この雰囲気ナニ!?
女の子は目がハート。体からもハートが!
男の子は……か、固まってる?!
おーい!?みなさーん!しっかりしてくださいよ〜!
……これは一大事??!