引っ越し先はあたしの隣⁉︎
──っ!
あたしは開けた人物をみて固まった。
「あれー?女の子がいる」
「……木下、ごめん」
と目頭を押さえながら言う隼田くん。
「おーい!だいじょーぶ?」
とあたしの前で手を振りながら言った人物。
そう校内1のイケメンと言われている北川真人くんが来たのだった。
我に返ったあたしは隼田くんに目を向けた。
ごめん、と手を合わせている。
「斗真くん、なんでここに女の子がいるのかなー?」
と後ろを振り返って言った。
隼田くんに向けてる顔は分からないけど、なんとなく変な笑い方をしている気がした。
「お前まじ帰れよ。ジャマ」
「えー!せっかく来たのにー。斗真くんヒドイっ!」
こんなやり取りをみて思ってしまった。
も、もしかして……このふたりって……
付き……
「言っとくけど、木下。俺たちそんな関係じゃないからな」
隼田くんはあたしに指を指して言った。
──!!
あたしは何度も頷いた。
で、ですよね。そんな関係なわけないよね。
隼田くん、ごめんなさい。
てか、また読まれたよ!?
ほんとに隼田くんはエスパーなんじゃないの?!
でも、あたしの気持ちは知らないと思うからそんなんじゃないよね。
……だといいけど。