引っ越し先はあたしの隣⁉︎






──っ!


あたしは開けた人物をみて固まった。



「あれー?女の子がいる」

「……木下、ごめん」

と目頭を押さえながら言う隼田くん。



「おーい!だいじょーぶ?」

とあたしの前で手を振りながら言った人物。



そう校内1のイケメンと言われている北川真人くんが来たのだった。




我に返ったあたしは隼田くんに目を向けた。


ごめん、と手を合わせている。



「斗真くん、なんでここに女の子がいるのかなー?」

と後ろを振り返って言った。


隼田くんに向けてる顔は分からないけど、なんとなく変な笑い方をしている気がした。



「お前まじ帰れよ。ジャマ」

「えー!せっかく来たのにー。斗真くんヒドイっ!」


こんなやり取りをみて思ってしまった。



も、もしかして……このふたりって……

付き……



「言っとくけど、木下。俺たちそんな関係じゃないからな」




隼田くんはあたしに指を指して言った。




──!!


あたしは何度も頷いた。

で、ですよね。そんな関係なわけないよね。


隼田くん、ごめんなさい。


てか、また読まれたよ!?
ほんとに隼田くんはエスパーなんじゃないの?!


でも、あたしの気持ちは知らないと思うからそんなんじゃないよね。


……だといいけど。









< 72 / 237 >

この作品をシェア

pagetop