引っ越し先はあたしの隣⁉︎






家に戻ってきたあたしはもう夢をみてる気分でいた。


もう嬉しすぎて顔がにやける。



だって!だって!!


夏休みの宿題終わっちゃったんだもん!!
しかも、1日で。


毎回夏休み終わるギリギリに終わらせてるあたしがだよ?
たった1日で宿題を終わらせちゃったなんて、信じられない!



あたしってもしかしたら天才なんじゃないの?!


と浮れながら部屋中を歩き回っていると足の小指に激しい痛みが。



「……いっ……たあ!!!」


痛すぎて、薄っすらと視界がぼやける。


もう、なんでこんなところにテーブルがあるのよ。


あたしはテーブルの脚を睨みつけた。



すみません、天才だなんて。そんな訳ないですよね。はい。


浮かれすぎのあたしにテーブルさんがバチを与えたのだった。


天才というならこのあたしに教えてくれた隼田くんだよね。


隼田くんの教え方分かりやすかったな。先生よりも分かりやすかった。もう先生になれちゃうんじゃないかってくらい。



………。

あぁ、ダメだ。想像しただけで鼻血出そう……。











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