引っ越し先はあたしの隣⁉︎
はぁ……。
あたしは大きな息を吐きながらベッドの上に座った。
……緊張したぁ。
一気に脱力感が。
てかこっち見てたし。いつから見てたの?!
思ったんだけど、男の子ってあんな細いっけ?!プラス背も高かった。175㎝ぐらいかな。羨ましいなぁ。
さっきまでのやりとりを思い返しながらふと気付いた。
『いや、別に』の後の沈黙。もしかしてあたしの体型みてなんか思ったんだろうか。
……デブだなって。
まぁ本当の事だし?しょうがない、か。
ベッドから離れ、全身鏡の前に立つ。
いいなぁ、細くて。
なに、この体型。お腹なんて妊娠してるみたいだし。太ももはパンパン。腕も。
こんな自分大っ嫌い!
あたしも細くなりたい……!
そしたら、ね。
ふとネガティブになってる自分に気づき、頬をペシンっと叩いた。
だめだよ、ポジティブポジティブ!
でも、全て本当だし、現実なんだよね。
鏡から離れまたベッドに戻って今度はごろんと横になった。
──ドキッ。
え、なに今の。
急に隼田くんの顔が。一瞬笑った顔がでてきた。
……ほら、また。
あたしは振り払おうとブンブン首を振った。
でもなかなか離れてくれない。
もー、なんなのー!全っ然離れないんですけどー!
こうゆう時は寝るのが一番!
うん!寝よう!
あたしは離れてくれるように願いながら寝ることにした。