ずっと、すきでした。
…そう、思ってた。











だけど、











「ゆっくりでもいいから前に進んでみてもいいんじゃないの?自分の気持ちに嘘をつくのはよくないよ」













そう麻衣子に言われてまだ少し怖いけど、私…前に進んでみようと思う。














あと少ししたらゴールデンウィーク。














それまでには、今の気持ちを伝える。


















『あなたが好きです』って。














例えどんな結果が待っていようと、
















私はそれを受け入れよう。


















「麻衣子」





「ん?」









私の机に顎を載せて売店で買ったばかりの
ポッキーをぽりぽりと齧っている幼馴染み
と向き合って(元々、向き合ってるけど)、
姿勢を正すと、ビシッと敬礼する。







「私っ、前に進むよ。
すぐにはあの事は忘れられないと思う。
けど、自分に嘘をつくのはもうやめる」








「憂…」









少し心配そうにこちらを見ている麻衣子にニコッと微笑む。







「大丈夫、どんな結果でもいいの。
ただ私の気持ちを伝えたいだけ」








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