ずっと、すきでした。
「あ、あの」












ぶつかり合う視線。











周囲の女子からの鋭い視線。











それらに恐怖とプレッシャーを感じながら乾いた口から何とかして声を絞り出す。










「あの時は、本当にありがとう。
あの、そ、それで…よければなんだけど、その…連絡先を教えてくれないかな?」









我ながらかなり不自然だったと思う。








けど、








頑張った、自分!!!!!!!!!!!!












続く沈黙。













徐々に湿ってくる手のひらと、高鳴る鼓動


















いつの間にかしんと静まり返っている教室。











「あ、いきなり何言ってるのって感じだよね。ごめん、やっぱり、「…いいよ」」














「…ぇ?」




















「連絡先、教えてもいいよ」















LINEでいいなら、と付け足して言った彼の
表情はとても優しかった。







「あ、ありがとう!」



「どういたしまして」

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