ずっと、すきでした。
三宅くんが、隣にいる…



どうしよう、緊張する…っ。



それになんか気まずいな…。





「痛っ」





ぼんやりしていたからなのか、ホッチキスの芯が指先に刺さっていた。



そこから、血が出てきてぷくりと小さな玉を作った。



「どうした?」






「あ、少し血が出ちゃって」





覗きこんでくん三宅くんから顔をそらしながら答えると、次の瞬間ふわっと体が浮いた。




「え…?」





気がつけば椅子から立ち上がっている。



「保健室、行くぞ」



「ぃや、でも大丈夫だから…って、ちょっと待って、分かったから!行くから手を離して、転びそう!」







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