ずっと、すきでした。
「じゃ、あたしそろそろ帰るね」
「うん、いきなりごめんね」
トントン、と階段を降りていくとお母さんと出くわした。
「あら、麻衣子ちゃん。もう帰っちゃうの?
折角だから夕飯食べていかない?」
「ありがとうございます。
でも、あたしの母さんもご飯用意して待ってくれているので、今日は遠慮しておきます。お気持ちだけ、いただきますね!」
お邪魔しましたー、と言って麻衣子は元気良く帰っていった。