ずっと、すきでした。
「…」








玄関に残された私とお母さん。






「お母さん」









今しかない、と思った。








「お母さんとお父さんって…車で人を轢いたこと、ある…?」






それまで笑顔だったお母さんの顔が徐々に強ばり、曇っていく。






それは、肯定を意味していて。









「やっぱり、もういい。変なこと聞いてごめんなさい。今のは、もう忘れて。
それと、夕飯はいらない」







「憂…






ごめんなさい」


















お母さんの悲しそうな小さな声が背中から聞こえる。






私は何も言わずに階段を昇り、部屋に入って鍵を閉めるとベットへダイブした。





この気持ちは、どうするべきだろう?















三宅くん…

彼女さんを死なせてしまってごめんなさい…









こんな事、許されないと思う。





けど、やっぱり、私は…











あなたが、












大好きです…。
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