好きのひとこと
屋上からの景色を眺めていた愛は振り向くと

いつもの笑顔を俺に向けた。

「蓮汰(れんた)!来てくれて良かった!」

「話があるって言われてるのに無視なんかしねぇよ」

「それに、俺も話…あるし」

手が汗で湿ってきた…。

き、緊張する。この感じ…。

「蓮汰から言っていいよ?」

「いや、愛が話あるって言ったんだし先に言えよ」

「分かった。あのね、わたしね!」


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