あなたを待っている
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由希美に告白してから、1年…。
あれから、たまに2人で遊園地や水族館に行ったり、食事には頻繁に行くようになった。お互いの部屋に行ったりすることはあるが、手を繋ぐことも、もちろんキスすることもなかった。
それでも由希美は、笑顔で俺の隣にいてくれた。
大ちゃんと瑞穂ちゃんには、お互いに好きだけど俺の事情で今すぐには付き合えないと伝えていた。
ある日…仕事帰りに俺、由希美、大ちゃん、瑞穂ちゃんという、いつものメンバーで居酒屋に来ていた。
楽しく飲んでいると大ちゃんの携帯が鳴った。
ちょっとごめん…そう言って大ちゃんは瑞穂ちゃんに着信画面を見せてから電話を始めた。
『久しぶり~。…うん…そっか…うん。おめでとう。』
そして、俺をチラリと見てから電話の相手に
『今、一緒にいるよ…。』
そう言って俺に携帯を手渡した。
『えっ?俺?』
大ちゃんから受け取った携帯の画面には【千鶴ちゃん】という名前が出ていた。
あれから、たまに2人で遊園地や水族館に行ったり、食事には頻繁に行くようになった。お互いの部屋に行ったりすることはあるが、手を繋ぐことも、もちろんキスすることもなかった。
それでも由希美は、笑顔で俺の隣にいてくれた。
大ちゃんと瑞穂ちゃんには、お互いに好きだけど俺の事情で今すぐには付き合えないと伝えていた。
ある日…仕事帰りに俺、由希美、大ちゃん、瑞穂ちゃんという、いつものメンバーで居酒屋に来ていた。
楽しく飲んでいると大ちゃんの携帯が鳴った。
ちょっとごめん…そう言って大ちゃんは瑞穂ちゃんに着信画面を見せてから電話を始めた。
『久しぶり~。…うん…そっか…うん。おめでとう。』
そして、俺をチラリと見てから電話の相手に
『今、一緒にいるよ…。』
そう言って俺に携帯を手渡した。
『えっ?俺?』
大ちゃんから受け取った携帯の画面には【千鶴ちゃん】という名前が出ていた。