あなたを待っている
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『もう帰れない時間になってから言うのズルイいんだけど…今日、泊まっていきなよ。』

たなくんの声に私は頷いた。

『由希美、先に風呂入ってきなよ。着替えは用意しておくから。』

たなくんに言われ、シャワーを浴びる。

シャワーを浴びて脱衣場に出るとタオルとTシャツとズボンが置いてあった。

Tシャツだけだと、短めのワンピース位の丈だけど、それだけでは下着が見えちゃいそうで落ち着かない。

ブカブカのTシャツと裾が長すぎるズボンは裾を折って、何とか着られた。

Tシャツから、大好きなたなくんの匂いがした。

何だか抱きしめられてる錯覚を起こしてしまって、顔が赤くなってしまう。






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