あなたを待っている
『…み。…きみ。由希美…。起きて。』

たなくんの声が聞こえる。

たなくんの部屋に居ることを忘れて眠っている私は、たなくんの夢を見ていると思っていた。

『たなくん…。好き…。』

私は、たなくんに、告白した。

『俺も由希美が好きだよ。』

そう言って、たなくんが私を抱きしめてキスをしてくれた。

唇の感触がリアルだなぁと思って、ふと目を開ける。

目の前に、たなくんの顔があって、びっくりして体を起こす。

『たなくん…。ごめんなさい。私…寝ちゃってた。たなくんの夢を見てて…。』

慌てて話す私を、抱きしめてくれるたなくん。

『由希美…。ベッド行こうか。』

たなくんは、そう言って私を抱き上げるとベッドルームに向かう。

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