あなたを待っている
ベッドルームに入りベッドの端に私を座らせる。

そして私の隣に座った。

私の肩を抱きながら、たなくんが話し始める。

『俺達、出逢って6年だろ?俺ね、もう待てないんだ。由希美は俺のだって堂々と言いたい。由希美を“彼女”じゃなくて“妻”って紹介したいんだ。』

そう言ってポケットから出した箱の蓋を開ける。

そこには指輪が入っていた。

たなくんは、私の手を握りながら

『由希美…。俺と結婚してくれないか。』

そう言って私を見つめる。

『はい。』

そう返事をした私を、たなくんは優しく抱きしめてから左手の薬指に指輪をはめる。

『由希美。待っててくれてありがとう。愛してる。』

たなくんからの言葉に涙が溢れた。

『私も、愛してる…。』



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