月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】
大事な物
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この静かな時。星華が集まったらこんな時間を
体験なんてしなかった。
ずっと考えてた。皆のこと、瑠璃のこと。
けれど、俺の考えは変わらない。
瑠璃と話したい。伝えたい。
『俺にはお前が必要だ。』
って。
最初の方からずっと瑠璃には嫌われていた。
むしろ好かれていたなんて思っていない。
けれど、最後に言ってくれた言葉。
──────瑠璃「別に嫌いじゃないけど。」
嬉しかった。瑠璃を見ていたらだんだん性格や様子。分かってきた。
そして、少しずつ笑ってくれた。
俺は別に気に入れられたいなんて、思わない。
ただ……ただ。お前の笑っている顔をみたいだけなんだ。見ているだけで……幸せなんだよ。
お願いだから消えないでくれよ。瑠璃……
この気持ちは星華にもはなさなければならない
もし、海達が反対したら俺は1人でも会いにいくつもりだ。