月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】
【晴side】

俺はちゃんと時間通りにブラックが潰す予定の族の倉庫まできた。

したらもぅ、終わっていてブラックが帰るところだった。

焦った俺は追いかけようとして足音を出してしまった。


……や、やべぇ~

気づかれてしまった!

でも、やっとここまで来たんだ。
これが瑠璃に会える最後のチャンス。


晴「俺だ。」


一歩前にでた。


瑠璃「な、なんで……」


後ずさりをしたと思ったら、その場を立ち去ろうとしていた。

やだ、だめだ。行っちゃ困る。


晴「瑠璃ぃ~!!!待てよ。」


だが、止まってはくれない。


晴「最後に……最後でいいから話を聞いてくれ
ぇ~!!」


ピタリ

止まってくれた。


晴「そのままでいいから聞いてくれ。
俺はお前が必要だ。瑠璃がブラック?
そんなの関係ない。瑠璃は瑠璃だ。
お願いだ。行かないでくれ!」

瑠璃「無理だよ。私はブラック。それは変わら
ない。それに迷惑をかけすぎる。

……もしかしたら命だって。」

晴「そんなの関係ねぇーよ!俺は瑠璃が傍に
いてくれれば、それだけでいいんだよ!」

瑠璃「へ?傍に?」

晴「そーだ。だからずっと傍にいろ。」

瑠璃「でも……」

晴「……待ってるから。ずっと待ってるから」

瑠璃「ごめん!





待っててね?」


そう言って走り去ってしまった。


俺はいつか来てくれる。
瑠璃……信じてるかんな?

いつでもいいから帰ってこいよ。


晴「約束だー!」


俺しかいない空間で叫んだ。

瑠璃にもこの思いが届いてるといいな。


俺が伝えることは伝えた。

あとは瑠璃しだいだな。


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