月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】
パソコンを渡してくれた。
カタカタカタッ
慣れない手つきでキーを打っていく。
晴「確かにここに……ってあれ?な、い?」
海「やっぱり嘘だったんですね?」
晴「ちげーよ。確かにあったんだ。」
虎牙「でも、証拠がなきゃねー」
海と目を合わせる。
なんだよ皆してでも本当にあったんだけど、
消された?のかな。
そこに、
担任「おい、お前らー話があんぞー!」
あれ?なんで担任が?
いつの間にか授業が終わっていた。
担任「今日ら転校生だ。じゃあ入れ。」
転校生?瑠璃か?会いにきたのか。
そんな野望はすぐに打ち砕かれた。
ガラララッ
転校生が入ってきた。
担任「自己紹介をしろ。」
??「…………松山 葉月(まつやま はづき)」
…………
担任「え?それだけか?」
葉月「席はどこですか?」
いやーいきなり先生はスルーしてるしー!
担任「あそこだ。」
そう指さしたのは俺達の後ろの席。
葉月はそこを見るとそのまま歩き出した。
ピタリ。俺達の前で止まった。
葉月「…………ブラックは今日、居ないのか。」
そう、吐いた。