月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】

俺のヒーロー

【翔side】



──四年前。




翔「チッ、何だよ。ここもザコばっかか。 」




俺は毎日、どこかで喧嘩して俺が勝つ。これが日常だった。

日に日に俺を恐るものが出始め、俺の喧嘩場である路上には誰も近づかず、潰す相手も居なくなってしまった。








そんなある日。



俺は新しい町に出て喧嘩をまたし始めたんだ。
でもここからが地獄の始まりだった。





この時の俺は組でも浮いていて、もぅ、生きている意味すら分かんなかった。

どうせ死ぬなら大好きな喧嘩で死にたいとすら思った。



組の上司には
「ったく!いつまで経ってもつかえねぇーんだよ!」

「ちょっと最近調子乗ってるねぇ〜」





そうしてイジメられた。
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