月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】
稀月「喧嘩に強いんでしょ?でも叶わない奴だ
っている。でもそれ以前に君に叶わない
奴の方がいーっぱい居るんだよ?」
翔「だから?」
稀月「そんなに必要とされたいならされたい奴
を一発殴ればいいじゃん。」
翔「そしたら居場所が……」
稀月「なくなる覚悟でいけば?どうせ死ぬつも
りなら一発ぱっとやればいいじゃん!」
翔「え……」
稀月「後先は死が待ってるだけじゃん。両方共
変わんないよ。スッキリすればいいじゃ
ん。」
翔「……」
稀月「君が居なくなって気づく事もあるんだよ
?だから必要とされたい奴はそれに気づ
くって。」
翔「そんな訳……」
稀月「試しにやってみたら?ウジウジしてても何
も変わらないし。」
翔「で、でも……」
稀月「それでもダメだった時には殺してあげる
からさ。」
翔「……」
稀月「毎回そんなんじゃ、つまんないよ?楽し
まないとね♪」
そう言って歩き出す。
稀月「前に進まなきゃ。一歩でも。
じゃ、また逢う日まで。」
振り返る事もせず最後に手を振って帰って行った。
俺は唖然と立ち尽くした。
っている。でもそれ以前に君に叶わない
奴の方がいーっぱい居るんだよ?」
翔「だから?」
稀月「そんなに必要とされたいならされたい奴
を一発殴ればいいじゃん。」
翔「そしたら居場所が……」
稀月「なくなる覚悟でいけば?どうせ死ぬつも
りなら一発ぱっとやればいいじゃん!」
翔「え……」
稀月「後先は死が待ってるだけじゃん。両方共
変わんないよ。スッキリすればいいじゃ
ん。」
翔「……」
稀月「君が居なくなって気づく事もあるんだよ
?だから必要とされたい奴はそれに気づ
くって。」
翔「そんな訳……」
稀月「試しにやってみたら?ウジウジしてても何
も変わらないし。」
翔「で、でも……」
稀月「それでもダメだった時には殺してあげる
からさ。」
翔「……」
稀月「毎回そんなんじゃ、つまんないよ?楽し
まないとね♪」
そう言って歩き出す。
稀月「前に進まなきゃ。一歩でも。
じゃ、また逢う日まで。」
振り返る事もせず最後に手を振って帰って行った。
俺は唖然と立ち尽くした。