月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】
【翔side】


稀月か……




昨日のお祭りの帰り。






翔「稀月!!」






俺は稀月を呼び止めた。






稀月「何?」

翔「ごめん。どうしても気になって……」

稀月「何がー?」

翔「この次って……いつ?」

稀月「あー。あれね。この次はね……次に私達
が会った時!」

翔「この次?」

稀月「だから次にあった時!」

翔「明日?」

稀月「さぁー?次は次だよ!そん時まで私を好
きでいてね!」

翔「は?」

稀月「そん時にもう私の事なんてどうでもいい
って思ったら、私が好きだった時は只の
気の迷い。とでも思っといて!」

翔「気の迷いなんかじゃねぇー!」

稀月「それを次にあった時に言ってね?」

翔「俺はいつだって言ってやるよ!」

稀月「バイバイ。帰るね。」

翔「明日だって一週間後だって……言ってやる
から!」

稀月「ありがと……」










そう最後に稀月言って帰っていった。








次?って事は今日?
明日?いつ?

今日、稀月が来ないかな。早く来ないかなって思う。






















──稀月「好き……ね。」











そう最後に稀月が言った事を翔は知らない。











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