月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】
その少女が公園でいつものように待っていた。でも瑠璃は一向に来る気配がない。

少女はいつも帰り道が一緒だったため瑠璃の家は知っていた。



「何かあったのかなー?」



そうつぶやいて瑠璃の家へと向かって歩き出した。

1歩、1歩と瑠璃の家に近づく度に1歩の大きさが小さくなる。



「寝坊しちゃったのかな?」



瑠璃の家の前に着いた時に言った。



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