月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】
俺はどうしたらいいんだよ。どうしたら……
虎牙「今日は一旦帰ろっか。」
爽「そうやな。皆ー!怪我大丈夫か?
俺はコイツらの手当てしてから行くわ。」
晴「わかった。すまない。」
そんな会話を交わして、家に帰った。
でも落ち着かない。瑠璃の事が頭から離れなくて。だめだ。
仕方なく、早めに寝ることにした。
ピピピッ!!
いつも通りに目覚ましが鳴る。
それを止めてから支度をしながら鏡を見た。
はっ、なんて顔だよ。なさけねぇー。
顔は元気が無い感じで目もシワシワだ。
なんでこんなに瑠璃の事で悩んでるんだよ。
ピーンポーン
皆が来た。なんて言えばいいんだよ。
家をでたが昨日の事で皆黙ってしまう。
この嫌な沈黙。どうしても抜け出したかった。
晴「行こっか。」
その一言で皆は動き始めた。
こんな会話でもない。独り言のような感じ。
皆で登校していつも通り、屋上へ行く。
そこに待ち構えてしたのはまた沈黙。