この手が届くまで


「今日はイキナリですが席替えをしまーす!!」

「今回こそ絶対桜舞くんか夏輝くんか冬紀くんの隣になるんだから!!!」

そう、私のクラスには運良くあの3人がいるのだ!
もちろん私も桜舞くんの隣をねらっている。

「はーい名簿順にくじひいていってね」

私は胸をドキドキさせながらゆっくりくじを引く最初に触れた紙を手に取るそしてゆっくりゆっくりとその紙をひろげる…

「…チラッ…12番…ヤッタ!」

私は机を動かした12番は1番後ろで窓際から2番目サボるのには最適で皆から人気の席だ!

「よし!ここだ!えっと隣は……エッ」

一瞬心臓が止まったと思うと私の胸は大きく音をあげた…そう、隣の席は私が思いをよせる桜舞くんだった

周りの女子から鋭い視線を感じる…

「えっあー…桜舞くんよろしくね!」

緊張しながらも口を動かすがてんぱっていて自分か何を言ったかすら覚えていない…

チラッ
「うん」

桜舞くんからは素っ気ない返事が返ってきた

どんどん顔が熱くなって胸が高鳴る
素っ気ない返事でも会話ができた事が嬉しい、君が発する一言一言にドキドキする
oO{こんなんじや心臓がもたないよ…







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