Gift ~君に贈る言葉~
プロローグ
……ピピ…ピピピ…ピピピピ…ピピピピピピピピ______________ガチャン!!
「…るっさいなぁぁ…………」
いつものように、目覚まし時計の煩く規則正しい音に起こされた結城亜結(ユウキ アユ)は、勢いよく目覚ましをたたいた。
そして思い出した。
「あ、今日始業式だわ。」
時刻は既に午前7時。家を出なければならない時刻は遅くても7時半。
「これはっ…猛烈にやばいっっ」
一階へ駆け降りてリビングへ。
親はもう仕事で家を出ていたから、朝ごはんを作ってくれる人がいない。
………やばい、間に合わない…っ!
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