any thing
「へぇ・・おらぁ、何もいれてないべよ??魚以外。どうしたぁ、そんなかぁして!!」

 フィーラはやっぱりね、っていう顔とすこし悲しい顔をした。

 フランク・・・なぜ、かくしたの?

 「フ・・フランク・・」

 「・・・・・。」

 「あなたって、最低だわ!!もう、知らない!!!」

 フィーラは無我夢中で走りだした。

 目から、何かがこぼれてきた。

 あぁ、もう・・・なにこれ・・!!

夢中で夢中で走った。

 フランクなんて知らない!!!
 
 嘘を・・ついてほしくなかった。

 ハァ・・ハァ・・

 フィーラはストンと腰をおろした。

 そして、ギュッと目を膝におしつけた。

 服はぐちゃぐちゃだった。

 それでも、静かにフィーラは泣いていた。

 おばあさま・・・歴史がうごくかもしれないわ。

 あたしとおばあさまの秘密だったのに・・。

 知ってた人がいたなんて・・。

 フランクによって、魔法が・・歴史がうごくかもしれないの。

 あたしはどうしたらいいのー・・?

 なんだか・・とても疲れたわ・・。

 やることがいっぱい・・。

 頭のなかごちゃごちゃ・・。

 -。いつしかフィーラは眠っていた。
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