any thing
フィーラは、風の音で目が覚めた。
ここは・・どこかしら?
風のうなるおとが耳を痛くする。
「んー・・?」
あたりをみまわす。
なぜか暖かかった。見ると、自分の服の上に別の服がかかっていた。
だれのものだろう?
すぐに答えはうかんだ。
フランクだ。
あたしが寝ている間にここへ来たんだわ。
考えるとまた、怒りが込み上げてきた。
それをわすれるためにあたりを見回したフィーラはびっくりした。
朝なのに、真っ暗だ。
でも、幸い、その横にはマッチと食料がおいてあった。
-。フランク?
それをパシッととるとマッチをつけた。
シュッ・・ボゥ・・。
火はすぐについた。
風があたりで相変わらずうなっている。
フィーラは、自分の手が何かにあたったことに気がついた。
何?
そして、マッチをもっていく。
それは手紙だった。
フィーラは少し考えてから、手紙を広げた。
やっぱり、フランクからだった。
フィーラは少しずつ読み始めた。