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 話が一段落したのか、おばあ様はふぅーっと大きなため息をついた。

 フィーラは、いてもたってもいられなかった。

 まさか、そんなことがあったなんて。

 フランクのお父様は、一国の王でありながら、その、資格がなかったなんて。

 フランクはだから・・口にしたくなくて、隠していたのね。

 でも、ペンダントに自我があるならー・・それがたちの悪いものだったら?

 フランクはー・・・!!!

「おばあさま!!!どうしよう!!」

 「ん?どうしたのかい?」

 「フランクが・・・危ないわ。」

 「・・・そのようだねぇ。この邪気、魔力が強すぎる。あの息子は直径だから、耐えき 
  れるかわからんねぇ。たぶん、支配されているだろうねぇ。」

 「そんな・・!!」

 「だけど、その中にあいつの血が流れているならば、・・・お前が止めてやることが

  できる。」

 「ほんとうに!?おばあさま!!」

 「・・・あぁ。あいつには弱点があったからねぇ。ペンダントの弱点をあいつは知って  
  いた。あいつの血が騒いでるなら、あの子はペンダントを抑えている。だけど、一か 
  八かだよ。フィーラ。それでも助けたいならば、王宮におもどり。あそこの庭で

  待ってるよ。」
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