any thing
危険な王宮へ

 あれから、どのくらい歩き続けただろう?

 ここはどこ?

 フィーラはきょろきょろしながら、進んでいた。

 ほんとにつくの?

 パァ・・・。

 なに?!

 ペンダントが熱い。

 光っている。

 えぇ?!どうして?

 そして、ハッと気がついた。

 何か、おこっているの?

 ぐっと力をこめる。

 「急がなきゃ。」

 フィーラは進む足を速めた。

 ぱぁぁぁ・・・。

 こんどはかなり、熱くなってペンダントが光り始めた。

 ものすごい、熱さだ。

 「きゃっ!!」

 熱い_・・・。

 あまりの熱さにフィーラは気を失った。

 

 「助けて。」
 
 フィーラの頭の中ではこの言葉ががんがん、ひびいている。

 「んー?」

 耐えきれずに、目をあける。

 ここ、どこ?

 フィーラはゆっくり、立ち上がる。

 なんだか、見覚えがあるわ_。

 「助けて」

 くるりとみわたす。

 そして、フィーラは驚いた。

 ここって、王宮?!あたしの部屋_?

 なにもかも、確認しなくてもすぐにわかった。

 ここはあたしの部屋だ。

 ほら、ちゃんと窓もある。

 ・・・おばあさま!?

 フィーラは急いで窓に向った。

 だから、だれかがみているのにも気がつかなかった。

 「おばあさま!!!」
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