any thing
「おばあさま!!」
フィーラは必死で叫ぶ。
「なんだい。わたしはしらないねぇ。魔法が、使えないんだから。」
・・・・!!
「・・・そういうことね。」
魔法はあたしが使うんだ。
どうやって?・・一度も練習してないのよ?
・・・おばあさまに、あんなこと言うんじゃなかった・・!!
「フィーラ。おまえにおれの苦しみがわかるか?何千年も苦しんだこの飢えが。」
・・・なによ、こいつ。
えらそうなこといってくれるじゃない!!この、あたしに向かって。
「あら、あなたなんてただのペンダントでしょ?フランクはどこ?」
「フッ。おれはペンダントであり、フランクだ。この苦しみを味わえ。」
ダンッ・・・!!!
「きゃっ」
な、なにしてくれんのよ。何様のつもり?!いきなり、攻撃なんて!!!
「なにしてくれるのよ!!!バカ!!!」
「おせえんだょ。おまえが。」
き、きたない言葉。
「フィーラ!!!」
「おばあさま平気よ。あたしは平気。逃げてて!!」
「まぁ・・」
「あのねぇ、ペンダントさん?あたしは苦しまないわ。これには。」
「なんだと?」
「あなたにも心はあるのね?あたしが苦しんでることはこういう規則なの。」
「フンッ、えらそうだこと。」
「あなた女なのね?!」
「そうよ、あはははは。バカな子ねぇー。今更、気がつくなんて。おほほ。しねばいい のよおまえなんて。」
「・・・・・っ!!!」
__バカな子ねぇー。フィーラは。ねぇ、あなた。
将来、姫となるのに、こんなこともできないなんて。あら、おばかさんね____
お母様に昔、そう言われたっけ?
あの言葉をきいたら、あたし、ゆるせないんだ。
あたしが、がんばってることを否定されてるみたいで・・お母様やお父様なんて
あたしのこともよく、知りやしないで、つべこべつべこべ。
あたしが寝るのも忘れて、泣いてたことや、練習してたことなんてどうでもよかったのよね?だから、ゆるせない。ここも、みんなも。