any thing
「ゆるせない!!!!」
フィーラはカッと目を開けた。
「フィーラが危険だわ・・。」
「あんたなんて、ただのくずよ!!!あんたなんて・・!!あたしがどれほど練習した か・・・あんたなんて分かろうともしないじゃない!!!そんなの、卑怯よ!!大っき らいよ!!!」
「・・・・面白いわぁ。」
フィーラは気がつくと、唱えていた。
知らない呪文を・・。
口が勝手にしゃべってるみたいで・・。
全身に力が湧いてくる。
こんなに、嬉しいことなんてない。
「フィーラ!!!」
遠くでおばあさまがあたしを呼んでいる。そんなのどうえもいいわ。
あたしは強くありたい。認めてほしい。この力をーーー・・!!
ダァーーーーンッ!!!!!!!!
「-っ!!」
気がついた時には庭が、壊れていた。
花は枯れて、ボロボロに・・。
鳥も、虫も・・・なにもかもがいなくなって、沈んでいた。
「-!!!!」
あたし・・・・なにをしたの?
「あいつは?!ワトソンは?!」
きょろきょろとあたりを見回す。
・・・・どこ?!
いないじゃない・・の。
「おばあさま!!ワトソン!!?」
あたりには崩れて、めちゃくちゃになった破片が大きな穴と一緒にあいていた。
「・・・・・怖い。ひとりにしないでよ・・!!!」
フィーラはふらふらとそこへ座った。
・・・あたし、なにをしたのよ。
力がみなぎって・・・吐き出して・・。
もしかして・・・あたしが・・みんなを殺したの?
被害はここだけ?
・・・お願い・・ペンダント。お願いよ・・元に、戻って!!!
あたしの過ちを取り消して・・ここにいてもいい。-だからー・・あたしの大事な人達
を返してーーーー・・!!!
お願い・・・ひとりにしないでーっ・・・!!!