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夕食会その2
「え!?」
フランクは得意げに笑った。
「な、なにが可笑しいのよ!!このバカ!!」
そう言って、少し考えるフィーラ。
このセリフ、どこかで言ったことあるわ・・。
「何も。さぁ、いこうか?」
そう言って、くすくす笑う。
フィーラはだんだん、イライラしてきた。
「行きましょ。」
そっけなく言うと、フィーラはくるっとまわって
「おばあさま、ありがとう!」
と言った。
そして、ひょいと窓までジャンプした。
この、ペンダント、便利なのよね。
フランクも上がってきた。
「あら、よく、おっこちなかったわね、フランク。」
「おかげさまで、フィーラこそなんでおちなかったのかい?」
そう言ってまた、ふきだすフランク。
「・・言ってくれるじゃない。色バカ男!!それはあたしが上手だからよ!!」
そう言って、フィーラも笑い始めた。
心から、こんなに笑えたのは、久しぶりの気がする・・。
いつも、ここが嫌で・・笑うことも忘れていたなんて・・。
まぁ、この件はここにいる、色バカ男のおかげなのかも・・。
感謝しなきゃね・・。
「-ラ!フィーラ、聞いてるのか?おーい!」
「うるさいわね。考え事してたのよ、それで?何??」
「どうして、おれのこと色バカ男っていうんだい??」
「・・・・いいでしょ。フランク、色気ばかりぷんぷんだしてるんだから。」
「どういう意味だよ?!」
「そういうこと!」
そして、二人は広間へ入っていった。