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 「フィーラ!!遅いじゃないの!!」

 「お母様、ごめんなさい。この色バカおと・・いえ、この方のせいでお・そ・く
  な・りましたの!!」

 「あらまぁ、そうかしら?お言葉にお気をつけてフィーラ。こちらはフランク王子でい  らして?」

 「そうよ、お母様。」

 「フィーラ姫の言う通り・・。」

 「そう!じゃあ、お二人ともすみやかにお座りになって!お母様たち、ずいぶん待っ    たのよ!!」

  フィーラはフンと鼻をならした。

  束縛されるのは、もう、嫌!!!

そして、フランクをちらとみた。

  フランクは作り笑顔であたしのおかあ様と話していた。

 「お母様。」

  フィーラは言った。

 「なぁに、フィーラ?」
 
 「いただいてもよろしくて?」

 「待ちなさい、フィーラ。」

 「嫌よ、お母様。あたし、お腹ぺこぺこなの!皆さんもお食べになって!」


 そう言って、フィーラは待ちきれない!という顔をして、パクパク食べ始めた。

 皆も、後につづいた。

 
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