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「もぅ、フィーラ。あなたって人は・・」

 フィーラは食べる手を止めた。そしてちらりとみた。

 「なに?お母様。」

 その眼は冷たかった。

 フランクもフィーラの異変に気が付いていた。

 そして、なにかを眼で訴えた。

 「お母様はお恥ずかしいです。礼儀を守りなさい、フィーラ。」

 フィーラの怒りは限界をこした。

 ガタンッ!!!

皆が一斉にこちらをみる。

 「もう、やめてよ!!お母様!礼儀礼儀ってとうぜんのように言って、あたしは守ってる  んだから!!何?いったい、これ以上何をすればいいのお母様!!お恥ずかしいなら、  あたし出ていきます。とめないでね。」

 
 「・・・フィーラ!!!!」

  ものすごいけんまくでフィーラは広間を出て行った。

 フランクも後に続く。

 「まてよ、フィーラ!!!」

 そして、広間は重い沈黙に包まれた。

 
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